羽根木の内装リフォーム

祖父母の家をリフォームして孫が受け継ぐプロジュエクト。今後の家族構成の変化に対応できるよう、間取りの変更は行わず、水回りと仕上げの改修にとどめた。長年使われていたキッチンは無垢材で一新。ラジアータパインは時間とともに飴色に変化していくため、既存の巾木や枠とも次第に馴染んでいくことだろう。全体の色味を整え、クロスや床材を落ち着いたトーンでまとめた。コーナー窓からの日差しが強かったため、遮熱・断熱フィルムを施工。暑さや視線対策としてしっかり効果を発揮している。窓には、補助金を活用して内窓を新設。浴室はコンパクトなユニットバスに変更し、空いたスペースを収納として活用。トイレは便器交換と仕上げを新しくした。洗面スペースは壁を少し動かし、60cm幅の洗面台を確保。棚はキッチンと同じ無垢材で揃えた。床は犬が滑るという理由からペット対応のクッションフロアに変更。框もリフォーム用のものを使用し、コストを抑えながらも自然な仕上がりとなった。構造体はそのままに、水回りと内装を中心として改修ながら、空間全体の印象は大きく変化。若い世代が心地よく暮らせる住まいとなった。

建物概要

工事種別 改修工事
所在地 東京都世田谷区
用途 専用住宅
床面積 89.42㎡
完成 2025年7月
設計監理 アトリエ・アルコ
施工 THモリオカ
撮影 アトリエ・アルコ