古くから、街道沿いで営まれてきた硝子店の建て替えプロジェクトである。1階は事務所と作業場、2階は賃貸2戸、3階はオーナー宅。街道は車の往来が激しく、歩道スペースもほどんどない。作業場の前にトラックを横付けすると、人の通行を妨げてしまっていた。そこで1階部分を大きく2mセットバックさせることを提案。その結果、コンクリート打ち放しの台の上に白い箱をのせたような形となった。西側もわずかだか1階よりも張り出させることにより、さらにその白い箱を強調させている。南側は街道に面しているため、プライバシーを考慮しつつ光をとりこむ開口を意識した。2階は66㎡と広めだが細かく仕切らず、寝室と大きなリビングダイニングの2室とした。街道側のリビングの一角には、埋め込みのカーテンレールと物干しフックを設け、住む人が多目的に利用できるスペースとした。3階は施主ご夫婦の要望である「大勢の人が集まり楽しく語り合える」明るく開放的なリビングを実現させた。
建物概要
工事種別 | 新築工事 |
所在地 | 東京都三鷹市 |
用途 | 事務所 兼 共同住宅 |
床面積 | 414.79㎡ |
完成 | 2016年3月 |
設計監理 | アトリエ・アルコ |
施工 | 丸栄建設株式会社 |
撮影 | 坂下智広 |